2010-01-01から1年間の記事一覧

セカイ系と欠損批評の問題点

要約 「セカイ系」の定義の中に、「社会描写が欠損」していることが入っている場合がある。 通常の物語から、何かを欠損させたのであれば、欠損させたことによって何を得たかの分析が必要であり、欠損だけで批評することは作品批評としては的外れである。 パ…

生存競争は物語を作る

(記憶に残りやすくする工夫というのが、即ち、物語である、という話) 自然淘汰 世の中に、様々な作品がある。そして、それらを受け取る観客がいる。 観客のキャパに限界がある以上、全ての作品は、いかに観客の時間を得るかという生存競争にさらされる。 …

コンテンツとアーキテクチャの分析──やる夫スレの場合

orzさんとの話し合いの中で、コンテンツとアーキテクチャ双方の分析が重要である、という話が出てきた。全くその通りであると思う。 というわけで、最近、思っていた、やる夫スレの個人的分析。 原則 大きく売れた/話題になった作品は、なんらかの形で、ぬ…

これわやっぱりひどい

批評の批評と建設的行為 さてさて批評の批評は、もっと非建設的では? というコメントをいただいた。 基本的に、その通りで、前回のエントリは、かっとなって書いたものでは、ある。 望月の批判が仮に正しいとしても、何もしないで文句を言うよりも、(たと…