2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

前半は流動性と多様性の矛盾について。 近代においては、システムの様々な部品を、交換可能にすることで、より効率のいいシステムが生まれ、それが広がってきた。それが流動性だ。 例えば会社においては、人間を部品と扱い、一つが壊れても、他ので交換可能…

今回のリレーコラムは、切込隊長。 誰にでもわかる数字とシステムで、ずばり核心に切り込む手つきの鮮やかさよ。 とりあえず、これを読むだけで、今号の価値は十二分にある。

波状転送

東さんのコラム、連載なので途中から読んでもよくわかんないんですけど……みたいなご意見もありましたが、そういう人はバックナンバーを買えるようにしましたのでよろしくお願いします。1回完結で読んでも十分おもしろいと思いますけどね! 爆笑。 あれは1…

今回で4号目。だいたいパターンが見えてきた。 crypto-survival noteZの基本テンプレートは、以下の通り。・作品/アイディアを紹介する。 ・従来のフィクションとは違うことを指摘する。 ・そこに新たなリアルがある、と主張する。 ・ではそれは何なのだろ…

波状言論が届いたですよ。前号のレビューも、おざなりですが、概観など。

例によってまとめ

何度もやってますが、もう一度データベース消費についてまとめてみます。・人間というのは、飽きっぽい動物です。自分に興味のないものには、長時間注意を向けません。 ・よって、不特定多数を相手にする娯楽の場合、短時間で、すぐわかる面白さ(刺激)を用…

八犬伝ヤバイ

いやまぁ本題とは関係無いのですが、大爆笑したので。http://that.2ch.net/gline/kako/1066/10669/1066984076.html ↑ここの738。 あと↓とか。 http://www5b.biglobe.ne.jp/~bakin/uso/neta_2ch.html

レスとか色々

id:yms-zun:20040225#1077652068 フォローいただきありがとうございます。「内山まもる」はフォローしてなかったので、不明を恥じます。80年近辺は、主に再放送でウルトラマンシリーズを見ていたなぁ。さて子供というのは、いつの世でも、もっとも移り気で…

動物化する聖書

聖書の萌えキャラといえば、聖母マリアはもちろんだけど、オタク的にはマグダラのマリアでしょう、とか。 守護聖人やイコンなんかは、とってもわかりやすいですね。

データベース消費の普遍性

東が問題にしているのはオタクはその登場人物たちをデータベース化して消費する能力を手に入れている。ということでしょう。 TVシリーズのシンジは誰を愛すということもない、けれどもエヴァの消費者たちはそのデータベースからシンジ×アスカやシンジ×綾波…

近代とか

id:izumino:20040223#p1さんも書かれてるけど、そもそも素朴なエンターテイメントは、別に近代とやらを通過したのかという問題がある。まず広い意味での社会構造の変化として、近代は、全ての人に影響を及ぼした。娯楽が大量生産され、テレビが見られるとい…

エヴァの構造

さて、上記に描いた通り、大衆娯楽作品において、全体性というのは部分が相乗して、観客を引きつける力を持つことを意味します。この意味で「全体性」というのは、「お話がきちんと完結する」「深遠なテーマガある」ことは意味しません。まぁ、そういうのが…

大衆娯楽の構造

下の長いコメント欄から適当にまとめ。まぁ当たり前のことなのですが、ファウストさんや、もしかしたら東さんと、この当たり前のことが共有できていないような気がするので。大衆娯楽において、全部見てよく考えないとわからないものは、受けません。 つまり…

シミュラークルと埋没/ネタ

さて、これまではオリジナルを前提とする二次創作の場合だが、オリジナルを「ネタ」として消費する場合がある。 一つは、極端なパロディ。「あずまんが拳王」(あずまんが大王+北斗の拳)みたいに、全然違う作品やネタを混ぜ合わせてシュールなギャグにしち…

シミュラークルと埋没/同人誌

次は、同人誌を中心とする二次創作の場合である。 同人誌やSSやらの、二次創作の90%は、「ディフォルメをほどこしたキャラ」による「日常の一コマ」的な外伝である、と言っていいだろう。たいていのパロディは言うに及ばず、広い意味ではエロもそうだし…

シミュラークルと埋没

まとめの続き。 「動物化するポストモダン」では、オリジナルから派生する二次創作群が、やがてオリジナルと区別のつかないシミュラークルとなり、オリジナルと同等に消費される、という問題提起があった。 実際問題、どうなのよ、それ? という問題だ*1。 …

覚え書き

読みにくいコメント欄で議論してました。参加してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました。 そこで思いついたことの単純な覚え書き。 作品の成立する条件は、その置かれている環境で決まる。環境の最たるものは、その市場、消費者だろう…

おおざっぱにいうと、「社会を変えたくて、サブカル批評あたりから揺さぶってみたけど、それじゃダメだったので、正面から政治&啓蒙活動に乗り出した」という宮台の苦労話と、「そもそも価値観が相対化された世の中で、なぜ、「あえて」社会を変えるのか?…

今回は具体的な評論はなく、今後の展開の構想など。 メタなフィクションと、ベタなセカイ系の関係について語りたい、とのこと。 元長柾木の『未来にキスを』(otherwise、2001年)を、そのような解離的な相互依存をもっともみごとに作品化した例として分析し…

さてさて、何かの作品を批評して、その作品の価値を定めるということが行われるとする。では、その批評の価値は、どこに求めたらいいだろうか? 理論には検証がつきものである。そうした批評も検証してみればいい。 具体的には、こういうことだ。 「この作品…

そんなわけで、感想メモ程度に適当に。 今回の「メタリアル・フィクションの誕生」は、大塚批判に終始している。 基本的な流れは、「ゲームにおけるリアリティの無さを大塚は批判している」→「そのリアリティの無さと見えるものこそがメタリアルを作っている…

忙しい

儀礼的無関心関連とか波状言論とかファウスト2号とか、書きたいことは色々あるのですが……。