2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

この日記を書いていて、コメント欄などで感想をいただく時がある。賛成の時もあるし、反対の時もある。どちらも、参考にさせていただいている。 反対の中には、いくつかのパターンがあり、その中で多いのは、「望月は、東が引用する思想家の主張をわかってい…

理論と一般性

id:hazuma:20040420の記事より。新現実vol3の表紙にイヤミを言ったあと、東は、こうつなげる。 そして、それを見て考えました。僕が「動物化するポストモダン」で本当に行いたかったのは、「解離的な人間」についての話です。僕的には、萌えとメタが不可分に…

ちなみに前半は、東的なポストモダン史観のまとめ。ベタとネタの乖離など。 これまでの東の理論がまとめられている。 ポストモダンな社会とは、単一の価値観がなくなって、複数の価値観が混在する世界である。 よって、そこに住む人間は、単一のリアリティ、…

まずは路線変更について。 当初は、作品論、状況論でアクチュアルな状況を語る予定だったのだが、そっちは波状言論のほかの記事で満たされてるので、こっちでは抽象的な議論をする方向に向かってきたこと。今後、その方向で書くのだそうだ。 抽象議論はいい…

前号の鼎談後半の感想、書いてないけど、多分、書きません。期待してる向きがもしあったら、もうしわけない。

まぁ、若い世代が自分の体験を特権化したがって、上の世代が「昔となんも変わっとりゃせん」というのは、万古普遍の(おっと、これも上の世代の決めつけか?)光景なわけですが。 自分が、上の世代側に立つようになったかと思うと、少し、感慨深いですね。 …

これまでにあがったファウストさんの言説をまとめてみる。 まず、基本的な理屈として、・ポストモダンになると「物語の超越性」が失われる。 ・それによってストーリーが完結しても、それを無視して、要素(キャラ)が一人歩きし、無数のシミュラークルが作…

時代小説というジャンルがある。 わりと年のいったジイサンが縁側で茶をすすりながら読むのが似合うような、そんなジャンルだ。ストーリーも、ジイサン向けの、人生の悲哀とか侘びさびとかをテーマにしたものも多い。 そのルーツはどこにあるか、というと、…

ポストモダンとデータベース消費

さて、ファウストさんとの議論が長くなってるので、個人的にまとめ。 まず、ここでしてるのはファウストさんとの議論であって、ファウストさんの理論の正否は、必ずしも東浩紀の理論の正否ではない。 ファウストさんの言う「データベース消費」とやらが、そ…

コメント欄が長くなりすぎたので引っ越し。 波状言論の後半についてが残ってるけど、そのうち書くかも。書かないかも。