2004-01-01から1年間の記事一覧

相変わらず、西島氏が晒し者になってるんだけど、いいの、これ? 西島氏は、「ほしのこえ」より前に、自作アニメを作っていたそうである。 『エヴァンゲリオン』へのアンサーとして制作したのが『video!』(中略)アニメーション表現としてオタク的な…

今回は引き続き、「表象可能なもの」と「表象不可能なもの」について。 人間は、目の前にあるものを知覚できるだけでなく、その背後にあるもの、時にはありもしないものについて考察できる。それはなぜか? どのように考察できるのか? 東の理論によると、近…

美少女ゲームの想像力

東:(中略)美少女ゲームってどんなポテンシャルがあるのかって、なにも知らない人から訊かれたとき、とりあえず『AIR』と『未来にキスを』を渡すと少しわかるかな、という感じがするんですね。この二つの作品は、美少女ゲームがどういう想像力を備えた…

更科氏の日記より。 http://d.hatena.ne.jp/cuteplus/20040921#p3 例えば、道化っぽく振る舞わないで、『COCO』で書いた評論や『HajouHakagix』共同討議のようにストレートに書くとweb上で「お前の言っていることは妄想だ!」と更科大批判大会*2が発生したり…

メモ

・「ライトノベルと美少女ゲームの交差点を捉える批評的枠組み」(http://www.hirokiazuma.com/archives/000098.html)に期待してたんだが、ライトノベルを中心とした批評、あるいは、単体のライトノベル作品に関する批評は、対談を含めて、一切なし。 マッ…

月姫とほしのこえ

ちょっと戻って、「オタクの外部」について。 東:『月姫』と『ほしのこえ』はほぼ同時に出てきて、両方とも同人からのメジャーブレイクというか、新しいオタクのありかたとして注目されたわけですね。けれど、いま振り返ると、この両者は対照的な方向に行き…

Fateの内面

東と更科は、Fateには、主人公の内面もなければ葛藤もないと説く。 東:(Fateの主人公には)内面がないし葛藤がない。『機動戦士ガンダム』以前の少年の造形だと思う。むしろ『宇宙戦艦ヤマト』に近いでしょう。古代進ってなにも悩んでなかったじゃない(笑…

Fate

その後、AIR話を経過して、Fateに。 東:(中略)ところが、『Fate』にはそういう工夫が一切ない。というか、ゲーム性がほとんどない。(中略)それじゃあ逆に、プレイヤーから自由度を奪うことがなにか作品のテーマに深く関係しているかというと、そういう…

こみパ

長くなりすぎたので、日にちを繰り上げ。 更科:『こみっくパーティ』って、実はおそろしい話があって、『To Heart』のコミカライズは秋からまた始まるんですけど、一度終わってるじゃないですか。それに対して、『こみっくパーティ』のコミカライズはずっと…

共同討議 TYPE-MOON

更科:うん。必ずしもそれだけじゃないんだけど、『月姫』が台頭して以来、途端に言葉が通じなくなった印象がある。 まぁ感覚だけで物いわれてもなぁ、という感じだが。 普通に考えて、月姫は、ToHeart以降の流れの会話中心萌えキャラ系ノベルゲームに対して…

共同討議 未来にキスを

元長本人は、「未来にキスを」は、他のゲームと同じ普通の作りだというが、他の3人が「んなわけないでしょ」とつっこむ。 元長は、自作について言及するのを避ける一方、他の3人が、無闇に持ち上げるという気持ちの悪い構図になっている。 元長からすると…

共同討議 ホワルバ

次に、雫からTwoHeart、ホワイトアルバムへ至る流れ。 更科:あのゲーム(註:ホワイトアルバム)が当時、すごく批判された理由って、どうやってもだれかを傷つけるっていう構造だったからなんだよね(中略)。でも『To Heart』以前はそんなことになっても、…

共同討議 冒頭

それは歴史の断絶ということです。一九九五年が『新世紀エヴァンゲリオン』の年で、一九九六年が『雫』の年なんですが、それ以降、僕たちの周りの作品にはひとつの共通したフォーマットがあったと思うんですね。ひとことで言うと実存主義化で、『エヴァ』以…

美少女ゲーム言説史

労作。結構な資料。 まだ読み込んでないけど、流し読みするだけでも、なかなかのもの。こういうのは、まとめないとすぐなくなっちゃうからね。

ササキバラゴウインタビュー

「おっさん奮戦記」といった面もち。 美少女ゲーをやる世代からは、一個上の人が、美少女ゲーに至る過程や、プレイした話なんかを語る。 昔のオタクはどんなだったか〜という話、今の美少女ゲームは、昔の何にあたるか、とか、そのあたりは面白い。また、美…

原田宇陀児インタビュー

昔話。 誰もが聞きたい、退社問題とかはスルーなので、そのあたりは食い足りない。 ただ、まだリーフに入る前の、リーフファンとして話。リーフの初期作品が、どんな熱気で受け入れられたかの話とかは面白い。

マッピング

さて、結構、期待していた「美少女ゲームパーフェクトマップ」だが、ひどい。とにかく、ひどい。 現実認識が俺と違う、というのではない。どういう認識しているかが、わからないのだ。 マップというのは、作品群を、軸をもって、位置づけるところに意味があ…

「美少女ゲームの臨界点 HAJOUHAKAGIX」購入。 葉鍵等の「男が弱い」ゲームだけを突出させて、東が「ポストモダンだ」更科が「隠蔽された暴力だ」と言うんじゃないかなぁ。元長は元長で「文体と意味と人称の分裂だか進化だか可能性だか」で、ササキバラ・ゴ…

購入。お題は「華氏911」 特にツッコミどころなし。

今回のゲストは、「ほしのこえ」の新海誠。 西島:そこで問題なのが、そこに二つ並んだ『ほしのこえ』と『オーバーマン キングゲイナー』(2002-2003年)のキャプ画面の差なんです。偉そうなことを言っている『キングゲイナー』の方が明らかに『ほしのこえ』…

今月は、人間の世界観の変遷について。 カントの「仮象」と「物自体」でもラカンの「想像界」と「現実界」でもなんでもいいが、人間にとって、世界は、「認識&理解できる、経験世界」と、「理解できない物。直接的な感覚の外にあるもの」の二つに分けられる…

あれ。波状届いてた。9月分、払ってたっけ? まぁとりあえず。

id:hhosonoさんに、コメントをいただく。本日記の内容について批判を展開してくださるとのこと。ありがたいことである。 というわけでまぁ、先制攻撃、というわけではないけれど、日記のスタンスをまとめておく。 望月の立場は以下の通り。・大衆文化が存在…

Hakagixじゃなくて、「美少女ゲームの臨界点」だった模様。 それで聞いてみると、とらのあな本店では売り切れでした。おぉ。すごい。 さておき、どこで買おうかねぇ。

波状、9月号、払い込み忘れ。 というわけで、9月はとりあえず、波状の批評はなし。 Hakagix、とらのあな本店では見あたらなかったんだけど、他のところでは、もう出てるのかな?

気になる点

上記は、何度も書いている通り、このへんは、完全に誤解かもしれません。 ただ、俺という一人の門外漢が、これまで何度か「腐女子」に対して、卑屈という印象を受けた時がありました。 その時に感じた内実は、おおむね上記のようなものでありましたというこ…

約束事から道徳律へ

以上、荒い分析でした。 もちろん、他にも理由があるだろうし、また、いちいち理由を意識する必要もないでしょう。 で、これはまぁ、余計な危惧、あるいは偏見かもしれませんが、やおい好き二次創作のコミュニティの間で、主に3番の方向が暴走する時がある…

二次創作やおいを隠す理由

二次創作やおいについて消極的になる理由について、俺が見た限りでは、以下の3つの理由があります。それぞれについて。1.自分の読む作品を守るため。 前に出て騒ぐことにより、元の作品に悪影響を与えてしまうことがある。 例えば「腐女子が読むもの」と…

二次創作やおい好き女子に、堂々としてほしいと思うこと

伊藤剛氏の話はさておき、外部から見た無責任な印象として、二次創作やおい好き女子の態度が、時折、歯がゆく感じられることがある。以下、それに関する疑問などを書きつづってみた。 望月は、二次創作やおい好き女子の世界には、それほど詳しくないので、外…

主題を変えたかったので日を繰り上げ(2004/08/20です)。