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目次公開。
例によって色々とつっこみどころはありますが、とりあえず、ここ。
ただのマップと年表じゃない。「プレ-ファウスト系」「メタギャルゲー」など新カテゴリー満載の、「葉鍵ックス」の名に相応しい歴史観に支えられた魂の美少女ゲーム見取図。業界の見方がこれで変わる?!
「プレ-ファウスト系」!
どんなものなのか想像もつきません。てかファウスト前後で、なんか変わったんすか?
いや「ファウスト」は応援してますが、変わるとしたら、これからでしょ。
マップ中、「多重人格探偵サイコ」と「アトラク=ナクア」と「ブギーポップは笑わない」がすぐ近くに並んでるんだけど、これが、どう近いのか見当がつかない。年代、かと思ったが、YU-NO(1996)が右端にある以上違うだろう。
これはどうなってるのか、興味を持って期待。
紹介を読む限り、いつものメンツのいつもの持論に終わりそうではある。
葉鍵等の「男が弱い」ゲームだけを突出させて、東が「ポストモダンだ」更科が「隠蔽された暴力だ」と言うんじゃないかなぁ。元長は元長で「文体と意味と人称の分裂だか進化だか可能性だか」で、ササキバラ・ゴウと原田宇陀児が昔話ですか。
メンツは豪華なので、もう少し、衝突というか、組み合わせの妙があると嬉しいなぁ。
相互批判も出現する力作揃い。
だそうなので、そうした部分もあるのだろうけれど、であれば、そういうとこを、もっと紹介してくれると、より一層、興味が持てる。
で、どうも目次を読む限り、エロゲについては語られても、「ライトノベルと美少女ゲームの交差点を捉える批評的枠組み」についてが、微妙なんだよな。元長は少し書くだろうけど。
……まさか佐藤心の「あらゆる生を祝福する『AIR』」(「現代ファンタジー」、「コミュニケーションの層」、「恋する探偵」など、美少女ゲーム批評の理論化を試みながらも、編集方針の変更のため打ちきられた不遇の連載「オートマティズムが機能する」(『新現実』)。『MOON.』から『AIR』まで、麻枝准作品を徹底分析したその第2回を全文再録。)だけってことはないよね?
なにはともあれ、波状言論次号のカウントダウンに期待。