さて、細野さん(id:hhosono)のところで、望月の議論への批判が始まっています。

http://d.hatena.ne.jp/hhosono/20041223#p2

 まだ、議論の整理の段階なので、読んでますよ、ということぐらいなのですが、一点。

 この中で、ぼくは点は3つめの、東浩紀の批判者に女性が少ない点に注目している。この点については後述する。

 これについては、まだ結論が出てないので、どういう意図かはわからないのですが、望月が考える限りでは、以下の通り。

 まず一般女性オタクからの反響が少ないのは、東浩紀が考察の対象とした作品が、基本的に男性オタク向けの作品であったことで説明できます。仮に東が、例えば、やおい系作品をポストモダンと絡めて語っていたら、もっと大きな反響が女性からあったかもしれない。
 ぶっちゃけ、「ヤマトとガンダムでじこエヴァが〜」と言ってる分には、そりゃ男性からの反響が多くなるのが当然でしょう。

 逆に言うと、女性オタクの守備範囲に踏み込む場合、女性オタクからの反響が期待できる。
 はてなだけの限定的な例ですが、「ファウスト賞と血の交換」の時は、女性からの反響も結構あったと記憶しています。ファウスト系の作品は、男性、女性双方のファンがいる作品だから、と、考えられます。
http://d.hatena.ne.jp/motidukisigeru/20040126#p1

 女性批評家からの反響の場合、そもそもオタクに関して哲学的な批評をする女性評論家って、小谷真理以外に私は知らないのですが、他に誰かいましたかね。中島梓……は、ずいぶん活動してないし。
 東浩紀の議論、主張の内容以前に、単純に「オタク系女性評論家が少ない」せいではないかと思います。