奈須きのこ、優遇されてる?
僕は基本的には『ファウスト』を応援しているし、はっきり言って小説誌でまともに読んでいるのはこの雑誌しかないのですが、上記の点で、第三号の目次予定にはどうしようもない違和感を覚えています。
波状言論12号
僕は今号の「ファウスト」の編集方針、具体的には、ライトノベルとゲームが融合した新しい小説の可能性を奈須きのこに代表させる方針に強い違和感を感じている。
ゲームラボ2004年9月号
さて。
以上の東の書き方では、ファウストの紙面で奈須きのこが前面に出しまくられ、他の作家(元長、原田)が霞んでいるような印象を受ける。
俺も、ファウストは、奈須きのこを前面に押し出して当然だと思っていた。他の二人より、小説家としての実績があるわけだから。
で、改めてファウストをチェックしてみたのだが。
──別に、奈須きのこ、そんなに、特別扱いされてるわけじゃありませんね。
奈須きのこ特集もなければ、対談企画もない。単に、短編が一つ載ってるだけ。
目次での扱いは、「第二特集 新伝綺ムーブメントがたった今はじまる」
順番として新伝綺の3作品の中で最初に来ているくらい。あと、表紙のところがカラーになってる、くらいですか。
ちなみに、この号で、一番クローズアップされてるのは、西尾維新。こちらは、「第一特集」と銘打たれ、表紙、目次ともに大きなスペースで、インタビュー企画つき。
東は、何が言いたいのだろうか?
ひょっとして、「物語消費」で「毒がない」云々は、西尾維新についていいたいんじゃないの、と、邪推したくなる。