オタクの定義?

http://d.hatena.ne.jp/hhosono/20050203#p2

望月茂さんのはてな日記id:motidukisigeru:20050123で「僕には細野さんがOTAKUの輪郭を捉えきれていない印象を受けました。捉えている記号の具体例が示されていないから確信ではないのですが…。」という指摘がコメント欄でなされていました。これはかなりクリティカルな指摘です。というのは、今まで多くの論者によって、オタクの定義がされてきましたが、それ自体がオタクという語によるイデオロギー闘争の面を持っているので、あまり関わりたくなかったというのが本音です。それによって、生産的な議論ができるかどうか疑問でしたし。

 別に、「おまえの考えるオタクはオタクではない!」とか、イデオロギー闘争をするつもりはありませんよ。

 それでもやはり、少なくともぼくと望月さんの間でおたく/オタク/OTAKUの定義を試みる必要はあるのかもしれない。その辺について、望月さんはどのように考えられますか?

 いちいち定義しなくても構いません。

 細野さんが述べた理論について、「それって、具体的な作品、消費者層でいうと、どういうこと?」という質問に答えてほしい、というだけです。

 特定の理論を持っているということは、それの論拠となる具体的な事実も、持っていることだと思います。私から見て、細野さんの書かれていることが抽象的すぎて把握しにくいので、一旦、もう少し事実よりの具体例を出してほしい、ということです。*1

 オタク層の全貌を定義せよ、というのではなくて、「この場合の実例」を出してほしい、ということですね。

*1:もし最初から具体例を考えないで理論を述べていたのであれば、それは机上の空論というものです。