オタクの定義?
そもそも、オタクというのは、意味が拡散している言葉なので、万人共通の定義などあるわけがありません。
しかし、そこにおいて「共通の定義がないんだから、言ったもんがち」というのも、言うまでもなく、あやまった行為です。
だいたい急に定義に走るからいかんわけで、もっと具体的な例をあげれば、共通地盤も出てくるでしょう。
例えば、「秋葉原のメロンブックスで、同人誌とエロ漫画もって並んでるお兄さんはオタクである」というのは、細野さんとも合意できるんじゃないかと。
そういう例を、一つずつ積み上げていくのが、建設的な話し合いでしょう。
常に具体例を念頭に置き、必要とあらば共有する、というのは、この手の議論で重要な点だと思います。
これをすることで、例えば、「オタクについての知識の欠落を、抽象論でごまかす論法」「事実矛盾に対する指摘を、定義論にすりかえる論法」等々を排除できます。
細野さんが言う「イデオロギー闘争」が起きる場合というのは、抽象論がごり押しされた場合がほとんどである、と、認識しています。