オタクバブルって?

 東は、例えばポケモンのような大衆・子供向け作品ではなく、

マイナーでマニアックな作品群、つまりは「オタク」のコンテンツが、そのまま社会的認知を受け始めているように見えるのである。

 と語る。
 いや、受けてないって。
 メディアミックスやらコンテンツビジネスやらで、かまびすしいのは確かだが、それらは、「第二のポケモン」「第二のガンダムシード」を求めてるのであって、「マイナーでマニアックな作品群」には、それなりの注意しか払われてない。*1

 東の挙げる例は、「村上隆が大活躍」、森川嘉一郎のオタク展、「わたおに」や「ファウストの好調」などだが。
 「わたおに」や「ファウスト」は、オタク以外の人間は、存在も知らないだろう。
 村上や森川の場合、アートで、オタクがネタにされてるんだね、というのは確かだが、それ以上のものはない。

 それ以外のは、みーんな、「売れるアニメ・ゲーム」を求めてるわけで、オタク性自体が認められてるわけじゃない。

 東は、オタクバブルについて、(自分が煽った張本人と認めつつ)、問題点を指摘している。一つずつ見ていこう。

*1:ガンスリンガー・ガール」も海外に売られる世の中だから、海外展開自体は考えられてるのだろうけど。