第1章/望月なりの結論。

 さて、ポストモダン云々を無視しても、日本のオタク作品に、疑似日本モチーフが多いのは確かである。

 それについては、単純にモチーフとして使いやすく面白いから、ということだろう。巫女さんにしろ江戸や大正にしろ、適度に感情移入できて、適度に異世界/非日常というところがフィクションの題材として使いやすい。
 「疑似日本」になるのは、100%完璧な歴史考証をすることが、面白さと直結しないから、というだけのこと。

 日本のオタク文化の発展に、アメリカ占領のトラウマが影響してるか? そりゃ少しはしてるだろうが、全部が全部それだ、というのは、説明に無理がありすぎる、というのが、今の段階での結論*1

 それについては、今後の章も見ていこう。

*1:一部考えを変えました。2003/09/13 http://d.hatena.ne.jp/motidukisigeru/20030915#p1