2004-03-24から1日間の記事一覧

まとめておこう。この号で、佐藤が提示した「現代ファンタジー」は、私見では、2軸で分類できる。・全体的な定義:複数の世界観から、様々な要素を引っ張って、ごっちゃにしたもの。・軸1:世界の内的な必然性。軸1によって、現代ファンタジーは、以下の…

佐藤が、根本的に間違っている点がある。 日常と非日常の往還は、長編物語を作る時の基本的なフォーマットの一つであり、それは失われるようなものではない。 アンドロイドと狐が同一線上に存在する世界設定なら世界設定で、その世界の中で主人公は、日常か…

ノベルゲームのシステムに関する説明は飛ばして、「現代ファンタジー」について。 佐藤心は、「現代ファンタジー」をプレイヤーが親近感を感じる現代世界に、節操無く他ジャンル(日本妖怪、西洋魔術、オタク文化)を入れ込んだものと説明する。 こうした「…

最初にあるのは、タイプムーンの同人ゲーム「月姫」の分析。佐藤によると、月姫の画期的な点は二つ。 一つ目は、商業的な宣伝なしで、インターネットを前提とした口コミによって大きなムーブメントを作るに至ったこと。 もう一つは以下。 本来的には二次創作…

ゲームラボにあった、「ギャルゲー運動」について捕捉。 用語は新現実1号に掲載された「オートマティズムが機能する 『月姫』から見たギャルゲー運動とその空間」(佐藤心)である。